我が家はタイ人の妻のおかげで、ほぼ毎日のようにタイ料理が並ぶ。タイ料理といえばニンニクたっぷりの料理が多い。うまいし元気が出るのだが、仕事柄、毎日人と話す自分としては「さすがにニンニク食べすぎはマズいよな…」とつぶやいてしまう。
すると妻が放ったのが、衝撃の一言。
「ニンニク臭以前に、日本人ってそもそも口臭いじゃん」
“え”
あまりに直球すぎて固まった。
妻は以前、日本の大手日本企業で働いていた経験があり、そこで働くタイ人のあいだでは、
「日本人は総じて口が臭い」
という“共通認識”があったという。
もちろん全員ではない。しかし海外生活が長い自分としても、ある程度この意見にうなずけてしまう。
「ん?」と事件性を感じる匂いを嗅ぎ取った経験は、日本人と話しているときの方が圧倒的に多い。
では、なぜそう感じられてしまうのか。
ここからは、実際の原因と習慣の差を見ていく。
日本人の口臭の主原因は「歯周病」と「舌苔」
口臭の大部分は以下の2つが原因だ。
歯周病
舌苔(ぜったい/舌につく白い汚れ)
どちらも自覚症状が出にくく、気づいた頃には進行しているケースが多い。
特に舌苔は、普通の歯磨きだけでは落としきれない。舌ブラシや専用ケアが必要だが、日本ではまだ習慣化していない人が多い。
▼ 舌ブラシは1本あるだけでケアが段違い
欧米との「オーラルケア習慣の差」が大きすぎる
昔からよく言われるのが、
日本:歯医者=治療する場所
欧米:歯医者=予防する場所
という違い。
欧米では、
フロスを毎日使う
定期的に歯医者でクリーニング
子どもの頃から予防教育がある
という文化が根付いている。
対して日本では、
フロス使用率がとても低い
痛くなってから歯医者に行く
ケアより治療優先
という傾向がある。
タイに関して言えば、欧米ほど徹底してはいないものの、それでも「口臭チェックが厳しめ」という文化があるらしい。職場で近距離で話す人が多いので、口臭は敬遠されやすい。
ニンニクより問題なのは「常時発生している口臭」
妻の発言にショックを受けつつも、冷静に考えると、たしかに日本ではオーラルケアを軽視しがちな部分がある。
ニンニクは一時的な臭いだが、
日常のケア不足による“慢性的な口臭”のほうが何倍も深刻
というのはたしかにそうだ。
そこで大事なのが、
フロス・舌ケア・定期クリーニング の3つ。
これを習慣化するだけで、口臭の大部分は改善できる。
今日からできる口臭対策|おすすめケア
■ ① フロスを毎日使う
フロスを使うだけで、歯間の汚れが激減する。
口臭の根本原因の多くが歯間の汚れなので、対策としては最強。
■ ② 舌を専用ブラシでケアする
舌苔が溜まると、どれだけ歯磨きをしても口臭が取れない。
■ ③ マウスウォッシュは“補助”として使う
マウスウォッシュは即効性があるが、根本改善ではない。
フロス+舌ケア+歯磨きの上に乗せる「仕上げ」くらいがちょうどいい。
■ ④ 3〜6ヶ月に1回は歯科クリーニングへ
歯医者は「痛くなったら行く場所」ではなく「予防で行く場所」になると、口臭の悩みは8割解決する。
タイ料理のニンニク問題から始まった話だが、最終的に「もっとオーラルケアをしっかりやろう」という夫婦の方向性にまとまった。
これからは、
毎日のフロス
舌ケア
定期クリーニング
を続けていくつもりだ。
ニンニクはうまい。だが、口臭ケアはもっと大事。
自分の印象を守るためにも、周りの人のためにも、そして妻の鼻のためにも(笑)、オーラルケアを強化していこうと思う。


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