【本格タイ料理】日本人の99%が知らない「ガパオ」の意味。実は主役は挽き肉じゃない

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我が家ではタイ人の妻が毎日のようにタイ料理を作ってくれる。
本場の辛さは強烈で、昔は翌日にトイレにこもることもあったけれど、慣れてくるとクセになる。そんな生活の中で、妻から教わった“ガパオの本当の意味”を今回はまとめてみた。


日本のガパオライスは「そぼろご飯」だと思われがち

日本でガパオライスと聞くと、多くの人が「ピリ辛ひき肉炒めをご飯にのせたもの」というイメージを持つと思う。
アジアン風そぼろご飯として認識されていて、挽き肉が完全に主役扱いになっている。

でも実は、これは本場のガパオとはだいぶ違う。


ガパオ(กะเพรา)=ホーリーバジルのこと

“ガパオ”は料理名ではなく、タイ語で ホーリーバジル(Holy Basil) を意味する言葉。
スイートバジルとは香りの強さも清涼感も全く別物で、加熱した時の立ち上がり方が段違いだ。

つまり、ガパオライスは本来 ホーリーバジル炒めご飯 のこと。
主役は挽き肉ではなくガパオそのもの。


本場の名前は「パッ・ガパオ」

タイでは、ガパオを使った炒め物を パッ・ガパオ(ผัดกะเพรา) と呼ぶ。
直訳すると「ホーリーバジル炒め」。

肉は鶏でも豚でも牛でも構わないが、とにかく重要なのは “ガパオをしっかり使っているかどうか”。

なので妻からすると日本の“なんちゃってガパオライス”は、

肉じゃがなのに肉もジャガイモも使ってなくて、
ニンジンと玉ねぎだけで作った料理みたいなもの

…というくらいの違和感らしい。


本物のガパオライスはどんな味?

本場のガパオは、日本のものとはかなり印象が違う。特徴としては、

ガパオ(ホーリーバジル)の香りがしっかり立つ

ニンニクと唐辛子の刺激がダイレクトに来る

辛さは日本の数倍

挽き肉はサポート役

目玉焼き(カイダーオ)がよく添えられる

ひき肉炒めにバジルをちょっと乗せたものとは、まったく別物の料理。


ガパオライスを食べる時に、少しチェックしてみたいポイント

ガパオライスを見かけた時、こんなところを見てみると面白い。

ホーリーバジル(ガパオ)がちゃんと入っているか

スイートバジルで代用されていないか

そぼろ炒めにバジルを添えただけのアレンジではないか

本物のガパオが使われている一皿に出会えたら、
「あ、これはガパオ使ってるやつだ」とちょっと嬉しくなる。


ガパオの意味を知ると、いつもの一皿が少し楽しくなる

日本では「ガパオ=挽き肉」と思われがちだけど、本場では「ガパオ=ホーリーバジル」。
ガパオライスはあくまで“ホーリーバジル炒めご飯”。

ガパオの意味を知っているだけで、普段食べているタイ料理が少し違って見える。
外食でも家でも、「これガパオ使ってるのかな?」と気にしてみるだけで、食べる楽しさがちょっと増える。

そんな小さな発見を楽しみながら、タイ料理の世界を広げてもらえたら嬉しい。


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